この度、個展「HUG」をe2 galleryで開催します。
本展は、昨年夏に開催した「Symbol Equipment Recipe」からちょうど1年ぶりの作品展となります。
これまでアメリカ文化や映画、ストリートカルチャーから影響を受けながら、ピクトグラムやキャラクターデザインの素案とも取れるモチーフを、さまざまな表現への探求を通じて、「アイコンを超えた何か」を感じ取れるものにできればと、長年グラフィックデザイナーとしての経験や、日常から受ける心境を色彩やフォルムに反映させて作品を制作してきました。
今回の新作では、従来の力強いアウトラインを排し、平面構成と配色だけで表現する挑戦など、1年の間で日々変わっていく生活や心境が新たに表面化したようなアプローチが見られます。
日常で他に漏れず感じる、止める間もない時間や現実の不明瞭さや纏まることも行く宛もない考えを、雲を掴むように、それでも率直に描きとめたいという想いが記号的なモチーフに奥行きの様なものを込める要素なのかもしれません。
その様な「わからないまま進んでいく自分を含めた人やモノを抱擁する心」を持てたらという希望を込めてタイトルを「HUG」としました。この展覧会の実現は、昨年コラボレーションしたパジャマブランドNOWHAWとの展示会をきっかけにして進みました。
展示では、コラボレーションしたパジャマ製品に加え、クロッキーシリーズの原画やベッドルームポスターの油彩画、そして親交のあったBaba Chisaさんのモビールも同時に展示します。
アートとプロダクトの境界を軽やかに横断するこれらの展示が、新たな刺激と発見をもたらすことを願っています。
ksk/keisuke terada Exhibition「HUG」
2025.07.25 fri - 08.11 mon(holiday)at e2 gallery
平日 : 13:00-19:00 土日祝 : 10:00-18:00
Keisuke terada/ksk kskmaltitype
20歳で辿り着いたNY。そこでグラフィティや音楽、映画、スケーターなどのカルチャーから影響を確信し自らも表現する事を強く想う。 クラブイベントで始めたライブペイントをきっかけにアートワークの制作を行い、その特徴的なモチーフの表現領域を拡張するような方法を模索している。